マンション1階の防犯対策

マンションの1階住戸は、外部から比較的容易に侵入できるということで、空き巣の被害に遭いやすいとされています。設計段階でも防犯対策については十分な検討を重ねているはずですが、ちょっとしたところに盲点があったり、駐輪場屋根などを後付けしたことにより却って侵入しやすくなってしまったりすることもよくある話です。ここでは、マンション1階住戸に対して過去に施工させていただいた事例をご紹介いたします。

以下のビフォーアフター写真の1つ目は、バルコニー窓へのシャッター取付事例です。当該マンションはバルコニーが生垣をはさんで道路に面しており、防犯面の心配はないと思われたため、当初は特段の防犯対策を施しておりませんでしたが、道路の往来が意外と多くないこと、生垣がしっかり生育していると死角も多そうだということでシャッターを設置することになりました。マンション竣工後にシャッターを追加設置する例はさほどないと思いますが、ご覧いただいた通り、違和感なく取り付けることができております。

ビフォーアフター写真の2つ目は、面格子の取付事例です。これは、先ほどもご説明させていただきましたケースです。当該住戸の窓は、脚立などが無ければ侵入することは難しい位置にあったため、今まで面格子は取り付けられていませんでしたが、ちょうど窓下に新たな設備を配置することになり、その設備を足場にして侵入されるリスクが生じたため、居住者様にご了解いただき、面格子を取り付けることとなりました。

いずれも居住者様が専用使用される箇所への施工になりますが、あくまで共用部分であり、分譲マンションの場合は管理組合様に、賃貸マンションの場合はオーナー様に了解を得る必要がありますので、お困りの際はまずは管理会社までご相談されれば良いかと思います。